2006年 02月 17日
トリノオリンピック考 |
はじめて、ブログというものを書くことになった。理由はひとつ。面倒くさい更新の手続が必要ない、ということからだ。
そんな話しをすると、まるですんごい大変な更新をしていたように聞こえるだろうが、実際には、友人にデザインから更新から何から何まで丸投げ(笑)。自分ではな~んにもしていなかったのです。
なのになぜ、ブログにしたのか。その友人の個人的な理由で、私の更新はできなくなってしまったからですね。うん、困った。そんな苦肉の策がブログというわけ。
さて、記念すべき(?)第1回のネタは、「トリノオリンピック」。現在まで日本勢はメダル“0”個。それを話題にする人が多くいる。もちろん、その筆頭はマスコミだ。マスコミが「メダルメダル」とはやし立てるから、みている視聴者も「メダルは取れて当然!」と思うのかもしれない。
でも、考えてみて欲しい。冬のオリンピックは自然環境と密接に関係しているということ。1年のうちに半分以上、雪や氷に閉ざされる、スキーやスケートが生活の一部になっている国民と、国土の半分以下の地域が、1年の半分以下しか雪に閉ざされない国の国民と、さて、簡単に競うことができるだろうか。
競うためには莫大な費用がかかるのだ。雪のないところでスキーの練習をしようとしたら、雪のある場所に行かなければならない。また、冬のオリンピック競技には高価な道具が必要となるのは一目瞭然。だいたい、ウェアひとつとっても、極寒に耐えうる仕様にしないとならないからだ。
加えて、いざ競技本番となっても、これはすべてのスポーツに言えることだが、「絶対」なんてない。ましてや、ウィンタースポーツは、人工的に作るアンツーカーでやるのではなく、自然か人工かはという問題はあるが雪が降らないと駄目。アイススケートリンクというのだって、しょっちゅう製氷はしているけど、ゴム底の靴で走るわけではなく、カミソリのようなスケート靴で氷を削りながら走るのである。だから、いつでもどこでも、全く違った条件がついて回るのだ。
それはどんな選手にだってチャンスがあるとも言えることだし、反対に、どんな状況でも勝つことができるようにならないと、本当に強い選手とはいえないということだ。そこまで選手を育成する環境は、ことに冬のスポーツに関しては日本にはない。
それにもまして、いままでの冬のオリンピックで分かっていることは、ほとんどが万年雪がある国が圧倒的に強いということだ。
日本経済はようやく先の光が見えつつある状況となってきている。一部ではね。そう一部。ライブドアショックがあったといっても、いまだ1万6000円台と、マーケットは活況。でも、その理由は歪な経済状況も理由だったりします。量的緩和、ゼロ金利政策に、加えて年金不信。そこから、今あるお金でお金を増やす方法を考え始めた結果で、お金でお金を増やすには株式投資が入りやすいと。しかも、日本の株価は全体的に割安水準はいまでも変わらない。
決して、企業が一時期の勢いを取り返した、と言えるわけではないと思う。確かに、業績は更新続き。でも、リストラも恒常化しているし、不景気が長く続きすぎたために、設備投資もずいぶんやってこなかったはず。まだまだ、社員に大きなお金を給与として支払うほどには至っていない。ベースアップもようやく復活というけど、結局は賞与で帳尻あわせになっていません?
そんな企業がスポーツなどといった社会活動にお金を湯水のように出すわけがありません。だから、景気がよくなっても、一度廃部にしたスポーツ部を復活させるなんて話しないですよね。
何を言いたいかといえば、スポーツ=メダル、というのはちょい間違いではないかと。平泳ぎの北島とかなら、自分で「メダル奪取宣言」しているからいいしそれだけの実績もあるので、もちろん見ている人だって期待して当然。でもね。今回メダル候補! といわれた人たちの中で、メダルとります、っていったの、成田童夢と今井メロくらいじゃない? 2人とも駄目だったけど、スピードスケートスプリント500m代表の加藤にしても世界記録保持者ではあるけど、自分からメダルを取るとはいっていないし、そんなに簡単だとも思っていないでしょうし。あとは、上村愛子がいっていたかぁ。確かに期待したけど、メダルとれなくても十分がんばったと思う。
なんかね、メダルなんて最後の最後は、運だったりするし。それだけで評価するのはどうかと。クロスカントリーの女子団体なんて、8位で「快挙」な訳だし。ノルディック複合をお家芸だ、なんてあほなこといっているマスコミがいたけど、ノルディックなんてもんは、特に距離関係のものは、北欧の独壇場でした。日本が強かったことなんてありませんよ。単純に、荻原健司がすばらしかったこと、そのときのチームのみんながすごかったこと、それだけじゃん。
日の丸背負っているんだから、メダルをとるのが至上命令、っていうけどそうだろうか。なんか、「税金使って派遣してもらっているんだから」なんてバカなことをいっている人がまだいるけど、スノボの今井メロ騒動で分かったと思うけど、個人が用具のスポンサー契約を取り付けないと、オリンピックに出られないわけです。ほぼ、プロってことで。個人の努力のたまもので、そんな人たちが日の丸背負うと意識が高揚するというか。
スケートショートトラックの選手で、お金がないからと四季報片手にスポンサー探しを自分でしたという人がいますね。彼の練習用のジャージの胸には「高砂部屋」って書いてありました。妙に感動しちゃって。
あと、スピードスケートスプリント500mで日本人最高4位に入賞した及川選手のことばで考えたことがあります。うん、これが一番にいいたかったこと。
彼は高校大学と、学生時代は選手としては輝かしい成績はなく、就職先にもスケート部などなかったといいます。で就職先がびっくりドンキーを経営するアレフという会社。そこの社長が「スケート続けてオリンピックに行きたいなら」とスケート部を作っちゃったと。そんな経緯があったから、試合後のインタビューで涙ながらに周囲のサポート体制に感謝を述べていたのでしょうね。それみて、「びっくりドンキー」でご飯食べて少しでもお役に立ちたい、なんてね、思った。
で、考えました。映画ファンドがあるように、スポーツファンド、作ってくれませんか? 企業だと大きなお金が集まるかもしれないけど、不景気になって抜けると大変でしょう。そう考えると、個人がちょっとずつ持ち寄って、それが大金になれば、たとえば1人が抜けても、大きな穴にはならない。そんな選手達だったら、日の丸、ではなく、おらが村の的な応援できるんじゃない? 誰かやってはくれませんか?
ちなみに、スポーツ観戦大好きな私は、メダルを取る日本人選手をみたくて、徹夜してまでオリンピックみているわけではありません。クールランニングじゃないけど、ひとつひとつの隠れたドラマが見えるような気がして、そんなことに期待してみているんです。じゃなかったら、アルペン競技なんてみませんよ、日本人、勝てるわけないと誰もが思っているでしょうからね。
どなたか、頭のいい人、スポーツファンド作ってくださ~い!(2号)
そんな話しをすると、まるですんごい大変な更新をしていたように聞こえるだろうが、実際には、友人にデザインから更新から何から何まで丸投げ(笑)。自分ではな~んにもしていなかったのです。
なのになぜ、ブログにしたのか。その友人の個人的な理由で、私の更新はできなくなってしまったからですね。うん、困った。そんな苦肉の策がブログというわけ。
さて、記念すべき(?)第1回のネタは、「トリノオリンピック」。現在まで日本勢はメダル“0”個。それを話題にする人が多くいる。もちろん、その筆頭はマスコミだ。マスコミが「メダルメダル」とはやし立てるから、みている視聴者も「メダルは取れて当然!」と思うのかもしれない。
でも、考えてみて欲しい。冬のオリンピックは自然環境と密接に関係しているということ。1年のうちに半分以上、雪や氷に閉ざされる、スキーやスケートが生活の一部になっている国民と、国土の半分以下の地域が、1年の半分以下しか雪に閉ざされない国の国民と、さて、簡単に競うことができるだろうか。
競うためには莫大な費用がかかるのだ。雪のないところでスキーの練習をしようとしたら、雪のある場所に行かなければならない。また、冬のオリンピック競技には高価な道具が必要となるのは一目瞭然。だいたい、ウェアひとつとっても、極寒に耐えうる仕様にしないとならないからだ。
加えて、いざ競技本番となっても、これはすべてのスポーツに言えることだが、「絶対」なんてない。ましてや、ウィンタースポーツは、人工的に作るアンツーカーでやるのではなく、自然か人工かはという問題はあるが雪が降らないと駄目。アイススケートリンクというのだって、しょっちゅう製氷はしているけど、ゴム底の靴で走るわけではなく、カミソリのようなスケート靴で氷を削りながら走るのである。だから、いつでもどこでも、全く違った条件がついて回るのだ。
それはどんな選手にだってチャンスがあるとも言えることだし、反対に、どんな状況でも勝つことができるようにならないと、本当に強い選手とはいえないということだ。そこまで選手を育成する環境は、ことに冬のスポーツに関しては日本にはない。
それにもまして、いままでの冬のオリンピックで分かっていることは、ほとんどが万年雪がある国が圧倒的に強いということだ。
日本経済はようやく先の光が見えつつある状況となってきている。一部ではね。そう一部。ライブドアショックがあったといっても、いまだ1万6000円台と、マーケットは活況。でも、その理由は歪な経済状況も理由だったりします。量的緩和、ゼロ金利政策に、加えて年金不信。そこから、今あるお金でお金を増やす方法を考え始めた結果で、お金でお金を増やすには株式投資が入りやすいと。しかも、日本の株価は全体的に割安水準はいまでも変わらない。
決して、企業が一時期の勢いを取り返した、と言えるわけではないと思う。確かに、業績は更新続き。でも、リストラも恒常化しているし、不景気が長く続きすぎたために、設備投資もずいぶんやってこなかったはず。まだまだ、社員に大きなお金を給与として支払うほどには至っていない。ベースアップもようやく復活というけど、結局は賞与で帳尻あわせになっていません?
そんな企業がスポーツなどといった社会活動にお金を湯水のように出すわけがありません。だから、景気がよくなっても、一度廃部にしたスポーツ部を復活させるなんて話しないですよね。
何を言いたいかといえば、スポーツ=メダル、というのはちょい間違いではないかと。平泳ぎの北島とかなら、自分で「メダル奪取宣言」しているからいいしそれだけの実績もあるので、もちろん見ている人だって期待して当然。でもね。今回メダル候補! といわれた人たちの中で、メダルとります、っていったの、成田童夢と今井メロくらいじゃない? 2人とも駄目だったけど、スピードスケートスプリント500m代表の加藤にしても世界記録保持者ではあるけど、自分からメダルを取るとはいっていないし、そんなに簡単だとも思っていないでしょうし。あとは、上村愛子がいっていたかぁ。確かに期待したけど、メダルとれなくても十分がんばったと思う。
なんかね、メダルなんて最後の最後は、運だったりするし。それだけで評価するのはどうかと。クロスカントリーの女子団体なんて、8位で「快挙」な訳だし。ノルディック複合をお家芸だ、なんてあほなこといっているマスコミがいたけど、ノルディックなんてもんは、特に距離関係のものは、北欧の独壇場でした。日本が強かったことなんてありませんよ。単純に、荻原健司がすばらしかったこと、そのときのチームのみんながすごかったこと、それだけじゃん。
日の丸背負っているんだから、メダルをとるのが至上命令、っていうけどそうだろうか。なんか、「税金使って派遣してもらっているんだから」なんてバカなことをいっている人がまだいるけど、スノボの今井メロ騒動で分かったと思うけど、個人が用具のスポンサー契約を取り付けないと、オリンピックに出られないわけです。ほぼ、プロってことで。個人の努力のたまもので、そんな人たちが日の丸背負うと意識が高揚するというか。
スケートショートトラックの選手で、お金がないからと四季報片手にスポンサー探しを自分でしたという人がいますね。彼の練習用のジャージの胸には「高砂部屋」って書いてありました。妙に感動しちゃって。
あと、スピードスケートスプリント500mで日本人最高4位に入賞した及川選手のことばで考えたことがあります。うん、これが一番にいいたかったこと。
彼は高校大学と、学生時代は選手としては輝かしい成績はなく、就職先にもスケート部などなかったといいます。で就職先がびっくりドンキーを経営するアレフという会社。そこの社長が「スケート続けてオリンピックに行きたいなら」とスケート部を作っちゃったと。そんな経緯があったから、試合後のインタビューで涙ながらに周囲のサポート体制に感謝を述べていたのでしょうね。それみて、「びっくりドンキー」でご飯食べて少しでもお役に立ちたい、なんてね、思った。
で、考えました。映画ファンドがあるように、スポーツファンド、作ってくれませんか? 企業だと大きなお金が集まるかもしれないけど、不景気になって抜けると大変でしょう。そう考えると、個人がちょっとずつ持ち寄って、それが大金になれば、たとえば1人が抜けても、大きな穴にはならない。そんな選手達だったら、日の丸、ではなく、おらが村の的な応援できるんじゃない? 誰かやってはくれませんか?
ちなみに、スポーツ観戦大好きな私は、メダルを取る日本人選手をみたくて、徹夜してまでオリンピックみているわけではありません。クールランニングじゃないけど、ひとつひとつの隠れたドラマが見えるような気がして、そんなことに期待してみているんです。じゃなかったら、アルペン競技なんてみませんよ、日本人、勝てるわけないと誰もが思っているでしょうからね。
どなたか、頭のいい人、スポーツファンド作ってくださ~い!(2号)
by tezzy_com
| 2006-02-17 23:41
| なんだか